コスチュームジュエリーについて



当ブランドでは、コスチュームジュエリーを手作業で製作しています。


“コスチュームジュエリー” という名称はあまり馴染みがないかもしれませんが、貴金属や宝石でできた ”ファインジュエリー” ではない装飾品の総称として使われます。


はじまりは1920年代、アメリカやイギリスで女性が参政権を獲得し社会的に認められていく過程で、それまでの身体を締めつけるコルセットなどから徐々に近代的なファッションを楽しむようになり、ファインジュエリーに代わる、より身近な装飾品として生まれました。(舞台衣装として使われていたことから、この呼び名が付いたという説があります)


ファインジュエリーでは予算的につくることが難しい、圧倒的な存在感やデザイン性を持つものが多く、当時、先駆けとしてコスチュームジュエリーを発表したココ・シャネルは、「ファインジュエリーは財産的な意味を持つが、おしゃれのための美を求めるなら、石や金属の価値ではなく、そのデザイン性にこそ価値がある」と述べています。


1930年代には欧米での不況や戦争、それに伴う贅沢品への増税などが、従来のジュエリーよりも身近に感じられるコスチュームジュエリーの発展に拍車をかけることとなりました。


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「かたい」はずの金属で、「やわらかさ」を表現する。

「無機質」な金属で、「自然物」 (草花や動物など) を形づくる。


そうした「心地よい違和感」を1950〜70年代の作品に感じたことが、コスチュームジュエリーとの出会いでした。


それに加え、手作業で作られたものには、大量生産品からは感じ得ない「美しい未完全さ」があります。人の手で大切につくられた、バランスのとれた非対称性であったり、あたたかみのある表面の質感というのは、不思議と心が惹かれます。


近年のモノがあふれる時代にありながら、デザインから仕上げに至るまで、ばかばかしいと思われても仕方がないほどの手間とこだわりを詰め込んで製作しています。このコスチュームジュエリーを身につけた時、それがご自分を大切に想う気持ちとして伝わることを願って。 



Love yourself,

whoopie roux —Handmade Jewelry—

Emi Maruyama




*コスチュームジュエリーを ”fake” や ”imitation” (偽物、似せ物) とする表現を時折みかけますが、コスチュームジュエリーには製作意図や存在価値がそれ自体にあるため、そうした表現は適切ではないと個人的に考えています。(但し、贋作やパロディ商品は除きます)